ボールペンのペン先
ここ数年ほど、PILOTのVコーンという水性ボールペンを愛用しています。
インクフローがとても良く、軽いタッチで書くことができ、値段も100円(税抜)と私にとっては大きな不満もなかったのですが、1年ほど前に浮気を検討したことがあります。
浮気先はゼブラのSARASA dry。
Vコーンは乾くのが遅めなので、速乾性を謳うSARASA dryに心がぐらっと傾きました。
早速SARASA dry 0.5(黒)を購入し、意気揚々と使い始めたのですが、1時間ほど使っただけで違和感がバリバリ。
・試筆したときには気が付かなかったほど、些細な瞬間にかすれる
・思っていたよりも速乾性に喜ぶ場面がない
・ペン先に余裕がない
気になったのはこのあたりです。
特に3点目。
今まで気にしたこともなかったのですが、VコーンとSARASA dryではペン先の長さにかなり違いがあるのです(Vコーンの方が長い)。
一番気になったのは、定規で線を引くときです。
角度を変えてみても、
さて、Vコーンはどうだったかというと、
このように、ペン先に余裕がある構造をしています。
乗り換えを検討・実践するまでまったく気が付かなかったのですが、Vコーンはかなりペン先がシュッとしていますね。
ここまで来ると、ほかの製品と比較してみたくなってきたので、普段使っている他のボールペンと比べてみました。
注目ポイントは、表出している芯部分(ペン先/チップ)と口金(クチプラ)です。
VコーンやSARASA dryと同じ、ペン先がコーンチップタイプのものを集めてみました(ニードルチップのボールペンがほとんど家になかっただけ)。
パッと見で分かりにくくて恐縮なのですが、よく見てみるとペン先はVコーンが圧倒的に長く、それと比べて下2つ(SARASA dryとジェットストリーム Fシリーズ)は短いことがお分かりいただけるかと思います。
また、口金(クチプラ)の形もまちまちです。この中では、できるだけふくらみを削ったような形のVコーンが特殊ですね。
さらに、口金(クチプラ)の先端の直径も微妙に違います。定規で測ったのでおおよそですが、上図に示してあるような長さになっていました。
…改めてじっくり比較してみると、VコーンとSARASA dryのペン先まわりの構造はかなり違うことが分かりました。これでは乗り換えに戸惑うのも無理はない。
ちなみに1年前にSARASA dryから一瞬でVコーンに出戻りして以降、またVコーンを使い続けています。
ありがとう、PILOT。これからもよろしくPILOT。